ココロが安らぐ最高の方法

ココロが安らぐ最高の方法

女性は、年代や生活環境の変化とともに、

●生理1週間前、パートナーの何気ない一言に、いつもよりイライラ・クヨクヨする

●産後、赤ちゃんや子育てに対して興味がわかない、やる気がおきない

●40代後半~50代の閉経時期、自分の将来について言葉では言い表せない不安が込み上げてくる

といった情緒的に不安定な状態が現れる場合があります。

これらは、月経前症候群(PMS)、産後うつ、更年期障害などにみられる精神症状です。

今回、各種の婦人科疾患に共通して、なぜこういった精神状態が現れやすいのか、その理由と対策についてお話いたします。

精神作用はどこが管理しているの?

まず、人間の思考・感情の精神活動は、体のどこが管理しているのかについて。

現代医学では、精神活動は、脳、特に大脳が支配しているものと考えられています。

一方、漢方医学も、脳の精神活動としての機能を認めつつ、脳より五臓(内臓)のはたらきにメインを置いて、人間の精神活動を分析しています。

特に、精神活動のうち、「怒・喜・思・憂・悲・驚・恐」などの感情の動きは、五臓が支配しているものとしています。

中でも、特に精神症状と関係が深い内臓は、肝の臓です。

肝の臓の精神活動は、情志の調節、すなわち精神作用全般の調節です。

この肝の臓は、精神をどのように調節しているのでしょうか。

肝の臓の生理作用を通じて、肝の臓がどのように精神を調節しているのか、みていきましょう。

肝の臓は「思考・感情・行動」の一貫性を好む

 

気持ち・意識を行き届かせる対象は、自分の「内」、そして人や環境など「外」に及びます。

対象が人の場合、自己と他者の気持ち・意識を互いに行き届かすことで、人対人の「気(意識)の相互交流」が生まれます。

この「気の相互交流」は、社会生活を営む人間の活動の土台になります。

私たちが行っている鍼灸の施術においても、「気の交流」を前提として行われます。

「気の交流」無しでは、術者にいくら力量があったとしても、望むような施術結果を出せません。

このように、「気(意識)の交流」を担っているのが肝の臓の精神面における疏泄作用です。

自己の内外通じた気の交流で重要なのが、「緊張と緩和」のバランスです。

糸電話の糸が適度にピンと張っていると、音が伝わりやすいように、「緊張と緩和」のバランスが取れていれば、気の交流がスムーズになります。

ところで、緊張は、一般に「気が張り詰めた状態」のことを言います。

肝の働きとしての「緊張」は、下のように、幅広い意味があります。

●相手・環境の変化をおしはかって対応するための心の状態⇒「察知」「気配り」

●あることに取り掛かれるようにする心の状態⇒「準備」「用意」

●「さあやるぞ!」とある目的を実現・達成するために心を奮い立たせること⇒「奮起」「やる気」

●目的を実現・達成するまでに、行動し続けるための心の持久力⇒「忍耐」「我慢」

つまり、肝が管理する「緊張」は、人が一つの行動をなそうとする際に、上記のように場面に応じて現れる心の様々な側面が含まれています。

 

一方、「緊張」と反対の意味の「緩和」は、上記の心の状態の程度を緩め和らげることです。

簡単に言えば、肝が管理する「緊張と緩和」は、人が行動する際のON~OFFスイッチのようなものです。

例えると、下の写真のような調光スイッチです。

行動の調節スイッチ

肝の臓に異常が起きると、この行動の調光スイッチにも異常が起こり、感情の調節が制御できなくなります。

それが、肝の臓の異常として表現される「怒」です。

「怒」、いわゆる「怒り」は、

「イライラ・暴力的になる・食欲や性欲が増す」などの興奮性から

「やる気の低下・抑うつ・不安・涙もろい・クヨクヨ考える」などの沈静性

といった、感情とそれに伴う行動が現れます。

あるときには興奮性の感情が、別のときには沈静性の感情が現れる、情緒不安定な状態です。

情緒不安定であれば、「今、ココロの調節スイッチがうまくいっていないんだ」ということを自覚してください。

そして、次の4つの質問に答えてみてください。

□自分の心より、周囲の環境変化の方に意識が偏って「気配り」し過ぎませんでしたか?

□過去の失敗を避けるために、自分の身を守ることに「準備」し過ぎませんでしたか?

□「今度こそは失敗しない、絶対実現してやるぞ!」と「奮起」し過ぎませんでしたか?

□目的達成だけに意識が偏り、自分が本当にやりたいことを「我慢」し過ぎませんでしたか?

これらのいずれかに当てはまるのであれば、ある一定期間、意識的に、次の2つのどちらかに挑戦してみてください。

それは、

やりたいことをやる

あるいは

やりたいことはやらない

です。

自分の本心(心の底)から「やりたい・やりたくない」が明確であれば、尚Goodです。

この「本心に従ってやる・やらない」を選択することが、肝の異常による「情緒不安定」を軽減させる最高の方法です。

ただし、注意として、情緒安定のためという目的や理由にして、「やりたいことをやる」をしないほうがいいでしょう。

それは、「本心からのやりたい・やりたくない」には、目的や理由が無いからです。

シンプルに「やりたいことをやる」か「やりたくないことはやらない」、ただそれだけです。

さあ、あなたのやりたいことをどんどんやっていきましょう!

P.S.そういえば、「最高の人生の見つけ方」が日本版でリメイクされて公開されますね。

最高の人生の見つけ方