

今年も、あと2ヶ月…
あっという間に、今年も残りわずか2カ月。
朝晩の冷え込みが増し、街は少しずつ冬支度を始めています。
この季節は自然界のエネルギーが“粛降”し、ゆっくりと内側へと沈んでいく時期。
呼吸を穏やかにして、静かに冬を迎えるタイミングです。
けれど、現実の私たちの暮らしは反対です。
自然界は、静けさへ向かうけど…
新しい総理大臣の誕生、トランプ前大統領の来日、株価の上昇──
社会の空気はどこかせわしなく、時間が加速しているようにも感じます。
自然界は静まろうとしているのに、社会は動き続ける。
そうした“ねじれ”が、私たちの心身をゆさぶり、ときに不調となって現れることがあります。
「心臓がキュッとなるんです」──ある女性の体験
先日、50代後半の女性が来院されました。
主訴は「心臓がキュッと縮むようで、息苦しい」。
きっかけは、友人の何気ない一言でした。
「最近、頬骨のあたり、ふくらんできてない?」
それまで気にしていなかったのに、鏡を見るたびその言葉が頭をよぎる。
美容外科も考えたけれど、メスは入れたくない。
そうして美容鍼を試すも、合わずにかえってストレスが増してしまったそうです。
旦那さんに相談しても、思うような反応が返ってこない。
小さな違和感が積もっていき、やがて「胸の締めつけ」へと姿を変えたのです。
言葉になる前のことばが、心をほどく
お話を伺いながら、私は「この緊張はどこから起きているのか」を観察しました。
試行錯誤の末に閃いたのが、先日ご紹介した「傷つき体験が、心の豊かさに変わる」音声ガイドにある一節でした。
その言葉を口にしていただくと、「あっ、何か少し楽になりました」とふっと笑み出てきました。
そして、ゆったりと呼吸をしてもらいながら、「傷ついている私」を「大きなわたし」に、より柔らかく包み込んでもらいました。
すると、その瞬間、より呼吸が深くなり、胸の緊張がほどけたそうです。
まさに、言語から非言語へ、そして呼吸を介して、心と体を整える瞬間でした。
その音声ガイドが、こちらです。
外の世界が動いても、内側は静かに
自然界の「静」と社会の「動」の狭間で、多くの人は、日々、心が揺れています。
そうなると、他者からのふとした言葉や態度に抵抗してしまいがちです。
その抵抗によって、自律神経が乱れて、疲れを感じやすくなります。
そして、首・肩・背中のこわばり、眠りの浅さとなるのです。
そんな時こそ、身体の声に耳を傾けてみましょう。
まずは、まずは日常のセルフケアから。
お渡ししたガイドブックの『安眠ことば』『身体のYES』で、呼吸をゆったりと、言葉を整理し、頭の中の思考を静める。
そして、音声ガイドで、心を整える。
頭と心を整理すると、体内の滞った気血がめぐりやすくなります。
それでもまだ、身体の奥に疲れを感じるとき、鍼の出番です。
こうして、身体・言葉・意識の3つを整えていくと、より回復力を取り戻しやすくなります。
11月は、冷えとともに体が防御的になりやすい季節。
社会は、年末に向けて、さらに動きを早めていくでしょう。
外側が慌ただしく動くからこそ、内側には静けさとぬくもりを。
では、どうぞ穏やかな冬支度の時間をお過ごしください。
11月診療のお知らせ
▶診療日
平日・土曜日:通常通り
祝日:3日は午前のみ(初診は予約済み)
▶ お休み
日曜
ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
大切なお知らせ
ご予約についてのお願い
🔹 初診の方
初めての方のご予約は、状況を詳しく伺うために お電話のみで承っております。
🔹 再診の方
LINEからのオンラインのご予約は、 再診の方のみ、ご利用いただけます。
🔹 当日のご予約
再診の方の当日のご予約は、準備の都合上、
・ 個別LINE
・ お電話
いずれかからご連絡ください。
キャンセルについてのお願い
キャンセルのご連絡は、前日までに、お電話で、あるいはLINEにてお願い致します。
尚、当院では、現在のところ、キャンセル料を設けておりませんが、無断キャンセル、当日キャンセルは、しないようにお願い致します。





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漢方鍼灸院 大阪市てんま吉祥堂でございます。