なぜ、初回問診と検査に2時間かかるの?

初回問診と検査に時間をかける理由

当院では、初回の「問診・検査(体表観察)・施術・休憩・施術計画の説明」まで、大人の方で2時間半~3時間(小学生以下のお子様で1時間半~2時間)を要します。

来院前で、こちらのHPをご覧になられている方にとって「え~、そんなにかかるの?」と思われるかもしれません。

上記3つの項目は、院としての「理念」「使命」「施術方針」などと大いに関わる部分なので、当院の初回の施術で時間をかかる理由について、以下にご説明いたします。

A.それは、施術によって病気・症状を改善させるために、初回問診と検査に、

①症状の漢方医学的な根本要因だけでなく、人生という流れにおいて症状が現れた意味を明確にし、共有する

②患者さんと施術者の良好な関係性を構築する

③病気に対して過剰に恐れなくなる

これら3つの意味合いを持たせているからです。

病気・症状に至るまでのストーリーを知る

病気には、カタチ・数値で確認できるものと、確認しにくいものがあります。

たとえば、病院での画像・血液といった各種検査は、血糖値、肝機能、内臓の奇形、脳梗塞、ガンなどを早期発見するために、大変有効な手段です。

しかし、たとえどんな優れた検査手段であっても、

●病気という経過における、ある一時点の「結果」を映し出したものに過ぎない

●検査結果だけでは、病気の因果関係を明確にはできない

この2点を理解しておくことは、病気に臨むうえで大切な態度です。

そうでないと、検査結果次第で驚き、慌てふためくなど、心が激しく揺れ動いてしまい、そのこと自体が病気の悪化原因になりかねないからです。

また、多くの生活習慣病の大本にある「慢性的な疲れ=自律神経の乱れ」は、たとえ便宜的に数値化できたとしても、数値だけでは、その方の人生における病気に至るまでの流れや意味まで明確にできません。

当院では、各種検査結果の情報の価値を認めつつも、カタチ・数値という「一時点の結果」以前の情報、すなわち、なぜあなたがなぜ病気・症状に至ったかというストーリーを明確にすることを重視しています。

このストーリーを理解しない限り、何かのきっかけで病気が回復したとしても、病気をする以前の生活習慣を繰り返してしまう限り、再び病気になりかねません。

このことだけでも、病気・症状に至るストーリーを明確にすることの重要性を理解していただけるものと思います。

さて、初回問診でお尋ねする内容は、主に

●「現時点のお悩みの症状」

●「幼少期から現在までに至る健康状態と生活環境の推移」

●「食・排泄・運動・睡眠・人間関係・生理などの生活習慣」

といった項目です。

これらの問診で得られた情報を、実際のお体で確認するのが体表観察です。

こうした手続きを経て、1本1本の鍼を刺す箇所を、根拠をもって選択することができます。

こうした、症状の根本要因を明確にし、患者さんと共有していく過程において、「患者ー術者」の良好な関係性が築ければ、それ自体が施術効果に大いに繋がります。

また、患者さんご自身が、症状の根本要因を把握しておくことで、実体のない病気に対して、過剰に恐れなくて済みます。

更には、自分の体質に関係の無い、TVやネットから流れてくる余計な情報に惑わされにくくなります。

以上の理由から、初回問診と検査を行うのに、どうしても2時間ほど要することをご理解いただきますと助かります。

もちろん、患者さん自身覚えていないことや、初対面の人間相手にお話しにくいこともあることと思います。

また、患者さんのお体の状態によっては、問診自体が負担になる場合があります。

その場合は、問診で確認する項目を必要最低限に抑えて、時間を短くするように対応しております。