①肝うつ気滞型
特徴
「上半身の過緊張」
です。
肝うつ型は、こんな人に多い傾向にあります。
✅仕事やプライベートで、責任感が強く頑張りすぎる
✅怒りや悩みなどの感情を抑え込みやすい
✅ストレスが溜まると、頭に血が上る感じがする
✅イライラしやすい、または逆に感情を表に出さない
東洋医学的な解説
東洋医学では、感情と身体は密接につながっていると考えます。特に、「肝(かん)」は、感情やストレスの影響を受けやすい臓器です。
過度なストレスや、怒り・悩みなどの感情が続くと、「肝」の気の流れが滞ります。
これを専門的に「肝うつ気滞(かんうつきたい)」といいます。
気の流れが滞ると、筋肉が過緊張し、さらに長期間に及ぶと、気が上半身に偏ります。この現象を「気逆(きぎゃく)」といいます。
いわゆる「のぼせ」の状態で、頭で血流障害が起きているのです。
また、気の滞りが長引くと、血液の流れも悪くなります。
これを「血瘀(けつお)」といいます。
また、血行不良を「血瘀(けつお)」と言います。そして、血行不良になった血を、血瘀を反対にした「瘀血(おけつ)」と言います。
女性の場合、生理出血の際に排出される血塊も瘀血です。
新鮮な血液が筋肉に流れにくくなっている気滞血瘀の段階にいくと、一般の方でもゴリゴリの凝りを確認できます。
このゴリゴリになった部分に治療しても、表層をいじっているにしか過ぎません。
症状の特徴
✅こめかみや側頭部がズキズキ痛む
✅頭が熱く、足が冷たい(冷えのぼせ)
✅首・肩が異常に張る
✅目の充血、顔の紅潮
✅イライラ、不眠
対処のポイント
「肝うつ」を抱えている方は、一言でいえば、ガンバリ屋さんです。
人間の緊張はそう長くは続きません。お仕事で頑張った後は、一日の中で、リラックスして時間を持つことが大切です。
①お散歩
お仕事を頑張り過ぎているということは、運動不足かもしれません。激しい運動でなくていいので、1日30分ほど、ゆったりと手ぶら散歩がおススメです。
また、肝うつさんは、自分に厳しく、せっかちな人に多い傾向があります。手ぶら散歩では余計にイライラしてしまうようでしたら、リズムに乗りながらの心地よい軽運動でもいいでしょう。
ポイントは、考え過ぎて、頭に上がりな気を下に下げるという意味で、下半身をよく使った方がいいということです。
②自分褒め日記
1日の終わりに、頭を整理する意味で、日記に、その日の頑張った自分をほめる、あるいはその日の良かったことを2~3個書いてみることもおススメです。
③肝の気を流す食材
柑橘類、シソ、ミント、セロリなど
④リラクゼーションの音声ガイド
当院では、20世紀最高の心理療法をされたミルトンエリクソンのメソッドを活用した、リラックスに導く音声ガイドを制作しました。
こちらをお聴きになった方からは
「あれを聴くと、不安なことがあっても、自然と落ち着くのよね」
という声を頂いています。





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漢方鍼灸院 大阪市てんま吉祥堂でございます。