原始反射 解説

なぜ、自分の価値を否定する『思い込み』を抱えてしまうのか?

その多くは、、、幼少期に、ネガティブな出来事で受けた「未完了の感情」に起因します。

「未完了の感情」とは、怒り・悲しみ・恐れなどの感情に蓋をしてしまった感情のことです。

「未完了の感情」に完了しないまま、その後の人生を送り続けると、同様のネガティブな出来事に遭遇するたびに、「思考・感情・行動」が、連鎖反応的に、パターン化して繰り返されてしまいます。

やがて、先ほどのような「どうせ、自分はダメな人間だから」という自己否定の思い込みを強化し、潜在意識に刷り込んでいってしまいます。

そして、その自分の内で作った「思い込み」によって、自分の外の世界を眺めるようになり、なおさら生きづらくなる悪循環に陥ってしまうのです。

原始反射は、発達障がいのお子さんをお持ちの親御さんにとってご存じかもしれませんが、一般的には、「何、それ?」と馴染みのない言葉かもしれません。

でも、原始反射の特徴を知ることで、「どうして自分は同じ失敗を繰り返してしまうのだろう?」とその理由が分かるようになります。

 

では、これから、原始反射について説明していきますね。

原始反射とは…

原始反射は、赤ちゃんが外からの危険に対して身を守るための、反射的な運動です。

主に胎児期から新生児期にみられ、運動能力の発達や成長の過程において、必要な機能です。

胎児や新生児では、自分の意志で体を動かせるほど、大脳が発達していません。その代り、爬虫類脳とも呼ばれる脳幹で、本能的に体を動かしていきます。

 

原始反射には、手や足の動き、首の動き、全身を含む動きなど、いくつかの種類があります。

ひとつの原始反射が、また別の原始反射をサポートするように出現し、統合し、最終的には、反射的な動きの世界から、自分の意志で動けるように脳を徐々に発達させていきます。

要するに、原始反射とは、赤ちゃんが胎児のときから、生き抜くために身につけた無意識的反射です。

原始反射は、一つの反射が出現→発達→統合(消失)していく過程で

 

◆原始的感情の一つの「恐怖」に対する反応

◆体の「上下」「左右」「前後」の協調性と、各部位の連動

◆姿勢維持と空間認知能力

 

などを身に付けていきます。

原始反射の統合は、成長の基礎になるだけでなく、爬虫類脳、哺乳類脳を経て、より『人間らしい脳』を機能させる大脳新皮質や辺縁系の発達にも影響しています。

 

ここで、数ある原始反射の中で、代表的な2つの反射をご紹介します。

モロー反射

赤ちゃん誕生の最初の動きが、モロー反射として表現されます。モロー反射は、最も初期の「闘争・逃避(闘うか逃げるか)反応」です。

刺激を受けると手足をビクッとさせ、ゆっくりと両手両脚を広げます。その後、何かにしがみつくように、身体の中心に向かって両手足を縮めるように動きます。

主に、突然の出来事や大きな音、光、頭部の位置変化などが刺激となって、モロー反射が引き起こされます。

 

もし、モロー反射が統合されていないと、「活動過多」を引き起こします。 また、モロー反射によるストレス反応が過剰になると、副腎疲労が起きやすくなります。

恐怖麻痺反射

母体と胎児は、肉体(栄養)的、精神(感情)的にも密接なつながりがあります。

妊娠期初期に母体がストレスを受けると、胎児にもその影響が伝わり、身を固めることで自分自身を守ります。

 

この反射の保持によって、「引っ込み思案」の癖をもったり、新しい状況で無口になったり、決められた予定が変わったときの「恐れ」などの特徴が見られます。

「引っ込み思案」というのは、静かになるだけではなく、時に、かんしゃく持ちにみられる、金切り声をあげるといった反応を示すことがあります。

こういった原始反射が、統合されずに残ってしまうと

例えば、

◆感情のコントロールがしにくい

◆集団行動が苦手

◆集中力が続かない

など、人とのコミュニケーションが取りづらくなり、日常生活に支障をきたす場合があります。

どうなると原始反射が作動しやすくなるのか?

原始反射が見られる時には、その反射が関与する随意運動は見られません。

これは、大脳の発達とともに、自分の意思で体を動かせるようになることで、原始反射は自然と消失(統合)することを意味します。

しかし、ある条件で、原始反射がなかなか消失しない場合があります。

それは、胎児から赤ちゃん、そして幼児期に、家庭、学校の先生や友だちとの間で、人間関係のネガティブな体験をして、何らかのココロの傷を受けたときです

 

たとえば、幼少期、両親が共働きの場合、本当はお母さんに

 

この「ココロの傷」が解消されない状態だと、そのお子さんにとって安心領域(コンフォートゾーン)が狭くなります。

そのため、安心領域を超えてまで動く体験が少なくなるので、随意運動を発達しにくくなります。

 

そうなると、次第に

子ども本来の「好奇心」をもってものごとに取り組む機会が減る

⇒自分に対する価値感を育ちにくくさせて、自己否定が増える

⇒思うようにいかない出来事に遭遇すると、反射的に、過剰に緊張してしまう

 

といったように、過度に緊張によって自分の身を守ることを癖(パターン)化させて、人生を送るようになっていきます。

ここまでお読みいただき、原始反射

また、たとえ幼少期に、強烈なネガティブ体験が無かったとしても、大人になってから、仕事のトラブルや災害や感染症などの社会不安がまん延した環境に置かれたとします。

このような過度なストレスがかかる環境下に置かれると、アタマは人間脳である大脳の機能が低下し、爬虫類脳の脳幹レベルの思考が優位になります。

 

その時、ココロは「怒り・悲しみ・恐怖」などの原始的感情が優位になり、人としての「喜び・楽しさ」といった感情が、マヒしてしまいます。

そうなると、爬虫類が外敵に襲われないかと警戒しているかのように、カラダを過度に緊張状態にさせて、原始反射的な自分の身を守るための行動しか選択できないようになっていきます。
こうなると、現状を冷静に認識しにくくなって、体も思うように動きにくくなるため、自律神経が乱れていきます。

その結果として、肩こり・頭痛・不眠症などの自律神経様の症状が発症していく

また、人によっては、お菓子中毒、ギャンブル依存、アルコール依存、麻薬中毒になることさえあるのです。

ココロの暗闇に光を当てる

人生が、何の先行きが見えず、全く思うようにならない「現状の暗闇」という状況であれば、ココロは、疑心暗鬼の「不安」状態になります。

暗闇の現状に光を当てていけば、「不安」が消えていきます。

現状に光を当てるとは、ただ現状のありのままを認識