体質分類 肝うつ気滞型

①肝うつ気滞型

肝うつ気滞⇒気逆or血瘀
~上半身の過緊張

怒りや悩みなどの情緒変動が過度になると、体の過緊張をもたらします。それにより、気の流れが悪くなります。この気の流れのうっ滞を「気滞」と表現します。

また、精神的な緊張以外に、ご自身のガマンの限界近くまで、ものごとを続けることも、気滞を引き起こす要因になります。要するに、気滞の一つの側面として、「ガンバリ過ぎの状態です。

あなたは、お仕事・スポーツなどで自分の限界いっぱい近くまでガンバリ過ぎていませんか?

さて、気滞は、筋肉の張りをもたらします。そして気滞が長期間に及ぶと、気逆や血行不良をもたらします。気逆は、いわゆる気の流れが上半身に偏って、相対的に下半身への気の流れが、おろそかになる現象です。

それにより、「上実下虚(じょうじつげきょ)」という状態になります。

また、血行不良を「血瘀(けつお)」と言います。そして、血行不良になった血を、血瘀を反対にした「瘀血(おけつ)」と言います。

女性の場合、生理出血の際に排出される血塊も瘀血です。

新鮮な血液が筋肉に流れにくくなっている気滞血瘀の段階にいくと、一般の方でもゴリゴリの凝りを確認できます。

このゴリゴリになった部分に治療しても、表層をいじっているにしか過ぎないことは先述した通りです。

<肝うつ気滞対策>
〇「肝うつ」さんは、一言でいえば、ガンバリ屋さんです。人間の緊張はいつまでも続くものでありません。一日の中で、楽しい時間を持ててますか?

お仕事を頑張り過ぎているということは、運動不足かもしれません。激しい運動でなくていいので、1日30分ほど、ゆったりと手ぶら散歩がおススメです。

肝うつさんは、自分に厳しく、せっかちな人に多い傾向があります。手ぶら散歩では余計にイライラしてしまうようでしたら、リズムに乗りながらの心地よい軽運動でもいいでしょう。

ポイントは、上にのぼった気を下に下げるという意味で、下半身をよく使った方がいいということです。

それから1日の終わりに、日記に、その日の頑張った自分をほめる、あるいはその日の良かったことを2~3個書いてみることもおススメです。

漢方鍼灸院 大阪市てんま吉祥堂