これらの自律神経症状は、いずれも病院で改善しなかった事例です。
では、ここから、自律神経が乱れるメカニズムを紐解いていきましょう。

自律神経が乱れる要因の多くは、過去の人間関係のトラブルや、勉強や仕事の失敗などで経験した、未だに解消されていない「心の傷」に辿り着きます。
この「心の傷」を解消しないまま、感じないようにすると、ネガティブな記憶として無意識領域に生き埋めになってしまいます。
生き埋めになった感情は、神経回路と共に記憶情報として定着し、原体験と似た場面に遭遇する度、ネガティブ反応を引き起こす神経回路のスイッチが入りやすくなります。
すると、いつもどこか心がビクビク警戒した状態になり、些細なことにストレスを感じてしまう敏感体質になってしまうのです。
こういった無意識領域のストレス反応が生じるメカニズムに熟知し、それに対処できるお医者さんや治療家は、現在のところ、ごくごく一部の人に限られています。
なので、あなたがこれまで他に何もなす術がなかったのも仕方がありません。
でも、このまま「心の傷」を生き埋めにしたままだと、外界からのちょっとした刺激や変化に対し、脳が誤った指令を送ってしまいます。
この”脳の誤作動”こそが、自律神経が乱れる正体です。
では、一体どうすればいいのでしょうか?それには、次の3つが重要なポイントです。

POINT1 過去記憶の調整
POINT2 未来記憶の設定
POINT3 エネルギー回路(臓腑経絡)の調整
POINT1 過去記憶の調整
POINT1は、「心の傷」が
「何のためにその出来事が起きたのか?」
といった問いかけが、非常に重要です。
こういった、普段投げかけない問いかけをすることで、長年の思考パターンが崩れ始めてきます。そして、脳の誤作動を引き起こす過去記憶の意味づけ・解釈を改めていくことで、自律神経の乱れが治まります。
しかし、過去記憶の調整だけでは、ゾンビのごとく、再び、過去記憶がリプレイしてしまう恐れがあります。そこで、次のPOINT2の「未来記憶の設定」が重要です。
POINT2 未来記憶の設定
過去記憶を修正した後、「本当はどうしたいのか」本心を明らかにし、それを言葉・イメージ・感情の要素が含んだ物語にして、未来記憶として脳内に設定します。
そうすることで、過去に刻まれた「心の傷」の記憶を断ち切り、未来に向かって生きやすくなります。
POINT3 エネルギー回路(臓腑経絡)の調整
POINT1・2では、形の無いイメージ領域に対し、POINT3では、形のある肉体領域を取り扱います。
当院では、イメージ世界で感じている感覚を、実体のある肉体に馴染むよう、エネルギー回路である臓腑経絡の循環調整を行っています。
イメージと肉体を一致させることで、治癒力が活性化していきます。
これら3つのポイントを押さえたことを前提に、どのように自律神経症状を改善させていくかについて、この後、さらに詳しくお伝えしていきます。
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漢方鍼灸院 大阪市てんま吉祥堂でございます。