体質分類 胃腸障害型 簡易  +  胃腸の冷え型

④胃腸障害型

特徴

食べ過ぎなど胃腸に老廃物が溜まると、身体のあちこちに症状を及ぼします。

胃腸障害型は、こんな人に多い傾向にあります。

✅暴飲暴食をしやすい
✅甘いもの、脂っこいもの
✅冷たいものが好き
✅お腹が張りやすい
✅ガスが溜まる
✅舌に白い苔がべったりついている
✅身体が重だるい、むくみやすい

東洋医学的な解説

飲食の不摂生によって消化器である「脾胃(ひい)」が 損傷すると、腹部に「湿痰邪(しったんじゃ)」という 老廃物が停滞しやすくなります。

この湿痰邪は、気の流れも滞らせます。

たとえば、胃腸障害による頭痛は、次のような流れで起こります。

お腹の張り

胸と背中の張り

首・肩のこり

頭痛

症状の特徴

✅左の肋骨付近が緊張している
✅お腹が張って食欲が減る
✅胸と背中が痛む
✅頭が重い、ぼんやりする
✅吐き気、胃もたれ
✅軟便、または便秘と下痢を繰り返す

対処のポイント

①腹八分目を心がける
②消化に良いものを選ぶ
③甘いもの、脂っこいもの、冷たいものを控える
④脾胃を整える食材
山芋、大根、生姜、梅干し、発酵食品など

⑤胃腸粘膜の冷え型

特徴

胃腸の急激な冷えによって起きる症状です。

こんな人に多い傾向にあります。

✅アイスやかき氷など、冷たいものをよく食べる
✅冷たいものを食べた後、頭がキーンと痛くなる
✅お腹を触ると冷たい
✅寒い時期に頭痛が悪化する

東洋医学的な解説

アイスやかき氷など、非常に冷たいものを食べたとき、頭がキーンと痛くなった経験はありませんか?

これは、胃腸粘膜が急激に冷やされることで、血管粘膜も冷え、気の停滞が起き、一気に血流が頭に上昇する現象です。

これが断続的に続くのが、「胃腸粘膜の冷え型の頭痛」です。

症状の特徴

✅冷たいものを摂取した後の頭痛
✅おでこや頭頂部がキーンと痛む
✅お腹が冷えている
✅下痢しやすい
✅手足の冷え

対処のポイント

①冷たい飲食物を避ける
②温かいものを摂る
③お腹を温める(腹巻き、カイロ)
④身体を温める食材:生姜、ネギ、シナモン、唐辛子など

漢方鍼灸院 大阪市てんま吉祥堂