精神症状③ ボディ

どうすれば、うつ状態が緩和し、生きがいを取り戻せるか?

病名という「ラベル」を外す

前半に、精神疾患を、「ココロの疲れ」と表現しました。それは、次のような理由によります。

お医者さんから、うつ病、不安神経症、適応障害といった診断名を付けられることで、「私はうつ病だ」というラベルが、その人に定着しやすくなります

つまり、病名というラベルが、症状をより固定化させるのです。

特に、精神的に繊細な方ほど、権威あるお医者さんの診断名を、無意識で固定化させてしまいう傾向があります。

 

そこで、精神症状は「ココロの疲れ」と捉えた方が、病名によるラベルよりも、柔軟な対応が取れやすくなります。

というのも、疲れはラベルではなく、一時的な状態を示すものだからです。

「ココロの疲れ」と表現することによって、「疲れ」を取ればいいという発想になれたら、症状に対する捉え方が、より柔軟になります。

どうなると、ココロが疲れやすくなるの?

では、なぜココロが疲れやすくなるのでしょうか?

大きく、3つのタイプに分けてみましょう。

 

1つ目は、カラダの疲れが挙げられます。例えば、長時間の残業、食べ過ぎ、運動不足などのエネルギー循環の停滞によって、カラダが疲れると、その後、ココロも疲れやすくなります。

例えば、過労からのうつ病も、カラダからココロへの疲れになります。

 

2つ目も、「カラダ⇒ココロ」ですが、エネルギー消耗によるカラダの疲れです。

例えば、産後うつというのがありますが、多くは、出産時の、エネルギー漏れによるものです。

 

最後の3つ目は、「過去」の不都合な出来事によって生じた、未完了のネガティブ感情です。

ネガティブ感情が潜在意識に残ったままだと、似た出来事が引き金となって、アタマで追体験して、「現在」の「ココロとカラダ」に影響してしまう場合があります。

 

誰も、「過去」は、変えられません。変えられるとすれば、その出来事に対する、解釈の仕方です。

でも、解釈を変えるといっても、そう簡単ではありません。なぜなら、トラウマになるような出来事ほど、その方が大切にしている事柄が関わるからです。

 

それでは、いったい、どうすれば、いいのでしょうか?

出来事のポジとネガの両面をみる

人はトラウマ体験に遭遇すると、たいてい、パニック状態に陥っています。このパニック状態が潜在意識にインプットされると、それ以降、似たような場面に遭遇しても、ネガティブな思考や感情と繋がりやすくなります。

 

なので、このネガティブな思考や感情とアクセスしている状態から離れられるよう、一旦、ニュートラルな状態に戻す必要があります。

それには、まず、トラウマ体験によって生じた、ネガティブ、そしてポジティブの両面の状況を、ただ素直に認めていくことです。それでトラウマ体験への新たな解釈が生まれれば、その「影響力」が自然と減っていきます。

 

新たな解釈をもたらすのに、大変、有効な方法が、現状認識です。現状を適切に認識できるようになると、現状の課題が明確になります。

「課題」とは、次の図のように、「理想」と「現実」の差として表せます。

現状の課題を明確にする「本心発掘シート」 

上の「本心発掘シート」は、いくつかの質問を投げかけていきながら、現状を認識していくための用紙です。適切に現状認識ができるようになると、過去のトラウマ体験からの影響を受けにくくなります。

その結果、無駄な疲れが生じにくくなります。

うつ状態から抜ける、3つのポイント

ここまでをまとめると、あらゆる精神症状の解消には、

①病名というラベルを外す

②トラウマ体験によって起きたネガティブと、その反対のポジティブの両面をみる

③現状の課題を適切に認識する

これら3つのポイントを抑えることで、適切に現状を認識しやすくなります。それにより、「アタマ・ココロ・カラダ」の疲れが、回復しやすくなります。

そこで、当院では、次の3つのステップで、あなたと一緒に現状を認識していきます。