前回は、「変化・刺激に対する反応回路」をご紹介したうえで、
ストレス反応とは、外部からの変化・刺激の負担が掛かり過ぎて、「アタマ・ココロ・カラダ」の動きが鈍くなること
というところまでご説明してきました。
そこで、今回は、更にストレスの本質に迫っていきます。
ストレスの本質
ストレス反応により動きが鈍くなると、次第に「動き」が制限されます。
従って、ストレス反応とは、ストレッサーによって、動きの自由度が減少する際の反応のことです。
人間は動物なので、「動き」が制限されて不自由になることが、生命に関わることを本能的に知っています。
だから、自分の動きを制限する恐れがある外的刺激・変化が近づいてくると、初期的なストレス反応として「不安・イライラ・気持ち悪い」といった反応をアタマ・ココロ・カラダで示します。
このことからも、「不安・イライラ・気持ち悪い」はストレス反応の一種で、ストレスそのものではないことがご理解できましょう。
ここで、一度、これまでのことをまとめます。
(2)~(4)のまとめ
ストレスの本質とは、アタマ・ココロ・カラダいずれも、
動きの自由度が減少する状態
のこと
「ストレスとの付き合い方」とは、究極的には、不自由(=思うようにいかないこと)との付き合い方になります。
と、大上段に構えても、それこそストレス反応が大きくなりかねません。
なので、現状(外)と自分(内)の状況を照らし合わせて、「動きやすいか、動きにくいか」「動きたいか、動きたくないか」などの「動きの自由度」を基準にすることが、ストレスとの付き合い方のヒントになります。
そこで、次回、この「動きの自由度」を基準にしたストレス対策法をご紹介いたします。
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