自律神経失調症・うつ病・月経前症候群など、様々な病気・症状の原因とされる、ストレス。
しかし、ストレスがあっても元気に過ごせる人もいれば、一方でストレスを抱えることで体調を崩しやすい人もいます。
この違いは、何故でしょうか?
また、世間には、いわゆるストレス解消法といわれるものとして、
おしゃべり、映画、読書、お酒、タバコ、ギャンブル、カラオケ、ヨガ、ジョギング、散歩、スポーツジム、グルメ、旅行、温泉、サウナ、エステ、アロマ、マッサージ…
などが挙げられます。
もし、これらを全部やってみるとしたら、ストレスが解消されそうでしょうか?
いや~、余計にストレスが溜まってしまいそうですね(苦笑)。
そして、
「うちの旦那のイビキがうるさいのがストレスなのよ」
「最近、仕事が忙しくて、ストレスが溜まってしまって…」
などといったように、わたしたちの日常会話で、よく「ストレス」という言葉を口にしたり、耳にしたりします。
そもそもストレスとは、一体、どういう状態のことかご存知でしょうか?
ひょっとしたら、
イライラすること、不安に感じること、気持ち悪いもの
といった答えが返ってくるかもしれません。
でも、これらは、ストレスの一部しか説明していません。
そこで、
今回のシリーズのテーマ
①「ストレスって、そもそも何?」、ストレスの実態を知る(知識)
②自分にとって必要なストレスと不必要なストレスの違いを見極めて、余計な不安を少なくする(感情)
③日々の生活で、その場その時に応じて適切にストレスに対処する(行動)
以上の3つをテーマに、自律神経が整う「ストレスとの付き合い方」についてお話いたします。
ストレスを乗り越えて人として成長したいというあなたも、ストレスがあるとすぐ落ち込みやすいあなたも、今回のシリーズを読んで実践していくことで、ストレスと上手に付き合えるようになります。
それでは、まず、小学校1年生の祥子ちゃんとの会話を通じて、「ストレス」という言葉から見直してみましょう。
ストレスってな~に?
祥:ねえねえ、先生、こないだ、ママにね、「パパ、元気がないね~」って言ったら、ママが「パパは、会社でストレスがたまる仕事をしているからね」って言ったんだけど、ストレスってな~に?
川:祥子ちゃん、ストレスというのはね、お仕事でパパにかかっている負担が大きいってことだよ。
祥:負担が大きいって、お仕事が大変ってこと?
川:そうだよ、多分、パパは、お仕事の量が多かったり、難しいお仕事をしているんじゃないかな~。
祥子ちゃんは、小学校1年生だけど、九九は言える?
祥:うん、こないだママから習ったから、九九スラスラ言えるよ。いんいちがいち、いんにがに、いんさんがさん、いんしが…
川:お~、しっかり言えるね~。じゃあ、2ケタの掛け算はできる?
祥:2ケタは、まだかも…
川:じゃあ、2ケタの掛け算の宿題と、漢字の書き取りの宿題が、いっぺんに出たら、ど~う?
祥:わ~、大変だ~!
川:そんな大変なことが、何週間も、何カ月も毎日続いたとしたら、どんな感じ?
祥:もっともっと大変だ~!?
川:そうだね、そんな、大きな負担がかかって、考えたり体を動かしたくなくないな~って思う気持ちが強くなることをストレスって言うんだ。
祥:だから、パパ、お仕事で疲れて、元気が無くなってるんだね。先生、パパを元気にしてあげてね!
川:祥ちゃん、やさしいね~、よし、分かった!
(1)のまとめ
ストレスとは、外から何かの大きな負担がかかって、考えたり体を動かしたくなくないな~という気持ちが強くなること
以上、祥子ちゃんと一緒にストレスについて考えてみました。
では、「どうなると、ストレスを感じやすくなるのか?」、ストレスを感じる仕組みについて、次回、大人用に掘り下げて考えてみましょう。
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漢方鍼灸院 大阪市てんま吉祥堂でございます。