漢方鍼灸が自律神経症状に強い理由

実際に、3つのストーリーの情報は、、次のような手段で収集していきます。

 

〇人生・体調のストーリー⇒問診(主に、お話しを「聞く」)

〇ツボのストーリー⇒体表観察(主に、体に「触れる」)

 

この「聞く」「触れる」とという、極めて人間の原始的な情報収集によって、患者さんの疲れ具合を確認していきます。

 

漢方医学では、疲れ具合を示す指標として、虚実という「疲れのものさし」を設定しています。

「虚」はエネルギー不足を、「実」はエネルギー停滞を示します。

この虚実をイメージとして表すと、下のようになります。

分かりやすく言うと、

 

虚:何かをするとすぐエネルギーを消耗してしまう、ヘロヘロの弛緩状態。記号で示すと凹

実:じっとしていると余計に落ち着かなくなる、イライラの緊張状態。記号で示すと凸

 

です。

 

漢方医学では、疲れは、主に内臓機能とエネルギー(血液)循環の不調によるものと考えています。

 

鍼灸師は、お腹、背中、そして手足などのツボに触れていきます。そのツボから、「どの内臓が、どのようなエネルギーの状態になっているのか」を察知し、患者さんのリアルな疲れ具合を推し量っていきます。

そのうえで、1本の鍼で虚実の凹凸を平らにするようにして、内臓機能と血液循環を整え、結果として本来の疲労回復UPさせていくのです。

 

このような疲労回復UPシステムが、2000年以上の年月をかけて、整えられてきました。

これが、漢方鍼灸が自律神経症状に強い理由です。

 

ここで、一つツッコミを入れるなら、

 

ツボの虚実を平らにする(因)⇒内臓機能+血液循環を整える(縁)⇒疲労回復UP(果)

 

の因縁果関係で、一つ抜けている部分があります。

 

それは、

 

「内臓機能+血液循環を整える(縁)」⇒?⇒「疲労回復UP(果)」

 

というように、(縁)と(果)の2つの間に、「?」に対する説明が抜けている点です。

 

この「?」は何か?それは、

 

新陳代謝を促す

 

です。「疲労回復UP(果)」という結果を得るためには、「新陳代謝を促す(縁)」という条件が必要です。

 

この因果関係については、スペースの都合上、ここでは述べません。詳しくは、「だから、疲れの回復が一番、大事」をご覧ください。

虚実の簡単な見極め方と疲れ対策

ここで、最後に、一般の方でも分かる、虚実の見極め方をお伝えします。

虚実を見極められることで、週末、あるいは休日に「疲れた~」と感じたら、そのあと、具体的に、どう対処すればいいかが分かります。

「虚」型の疲れ

●「虚」型の疲れ

少し歩いただけで、息切れがして疲れを感じるのでしたら、それは「虚」です。そんな時は、お家でゆっくりお休みしてください。このような過ごし方を消極的疲労回復といいます。

ただし、家でじっとしていて色々頭の中で考えごとばかりしていると、それだけで疲れてしまいます。いわゆる、考え疲れです。

だから、映画や漫才を見たりなど、ご自身にとって、考え事を忘れられるような楽しいことをして、気を紛らわしてください。

「イライラした気分」を笑いで飛ばすという意味では、笑うことは、次の「実」型の疲れにも有効です。

「実」型の疲れ

●「実」型の疲れ

30分から1時間ジーっとしていて、しんどくなれば、それは「実」です。そんな時は、体を動かしたほうが、疲れが取れます。このような過ごし方を積極的疲労回復法といいます。

たとえば、30~40分ぐらい、ゆっくりお散歩したりしてください。ヨガや太極拳もおススメです。

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