『アトピー』上手に脱ステして、キレイな肌へ

院長ご挨拶&院内風景

※地域に根差す鍼灸院になるよう、2022年に、院名を「漢方鍼灸院 かわかみ吉祥堂。」から「漢方鍼灸院 大阪市てんま吉祥堂」に名称変更をしております。

こんなアトピーのお悩みはありませんか?

  • 痒みがひどくて、仕事や勉強に集中できない
  • ステロイドは塗りたくない、でもリバウンドが怖い…
  • 見た目が気になり、外出する気になれない
  • 服の着脱で皮膚のカスが床に落ちているのを見る度に落ち込む
  • ストレスや疲労が溜まると、痒みが悪化しやすい
  • 食べ過ぎ飲み過ぎると、痒みが増悪する
  • 浸出液で皮膚がグジュグジュし、乾くと皮膚が突っ張って痛い

1つでも当てはまれば…

きっと、あなたは、これまでの人生、アトピーでかなり、ご苦労されてきたことでしょう。

 

これから

 

アトピー体質から卒業できる秘訣

 

について、お話します。

この方法を知ることで、アトピー卒業に、一歩近づけます。

幼少期から20年続くアトピー、こうして改善した

アトピー性皮膚炎には、幼少期から発症するもの、成人してから発症するものがあります。

同じアトピー性皮膚炎でも、幼少期と成人してからのアトピー、それぞれ異なる要因があります。

ここで、当院にアトピーでご来院されたIさんの話をご紹介することで、そのことについて考えてみます。

 

Iさんが、来院されたのは、私が天満で開業して2年目のときのことです。

当時、アトピーに限らず、じんましん、乳児湿疹といった皮膚科症状の患者さんが多く来院されて、いい施術成果をあげていました。

なので、皮膚科症状の施術に自信を持っていました。

 

そこで、問診、体表観察の結果、Iさんの施術方針が定まり、施術を開始することに。

しかし、Iさんの施術を開始してから、1カ月ほど経っても、症状は一進一退。なかなか緩解する気配はありませんでした。

そんな経過だったので、週に2,3回ほど、症状に対する質問や不安のメールが届いていました。

 

「診立て上、原因は熱が絡んでいることは間違いない。だけど、その熱の出どころは、どこだ?」、皮膚科に対する専門書を読み漁っても、なかなか明確な答えは見つかりませんでした。

 

どうすれば、良くなるんだ?

 

ここで、誤解しないでください。ここまでの話、自分の施術の無力さを嘆きたくて書いている訳ではありません。そんな必要は全くないのです。

なぜなら、改めてカルテを見直したことがきっかけで、ようやくIさんのアトピーの要因が見つかったからです。それにより、ようやくIさんのアトピー性皮膚炎の謎が解けました。

 

では、次にIさんからの「症状改善のお喜びの声」と、その時の症例報告をまとめた記事をご紹介します。

脱ステによるアトピー症状の改善 薬から無事、卒業できました!

お客様写真
アンケート用紙

1.今回ご来院されるきっかけとなったお悩みの症状と、ご来院前の状態をお聞かせ下さい。

脱ステでのアトピー悪化 全身にアトピーの症状

2.当院以外でこれまで鍼灸治療のご経験はありましたでしょうか?

いいえ

3.当院へのご来院はどのような理由でお決めになりましたか?

少数での鍼治療であるのと交通の面で

4.当院で鍼灸治療を受けて、症状や気持ちの変化、症状が改善した感想などをお聞かせ下さい。

最初は鍼に対する怖さがありましたが、こちらでは少ない数で集中的にされるとの事で思い切って受けてみる事にしました。

1回目の診療の時に1時間くらいかけていろいろ聞いて下さったので安心しました。

とにかくアトピーの症状がひどかったのでワラにもすがる思いでスタートした鍼治療でしたが、最初の3ヶ月くらいは大きな変化が無かった為、毎回先生にメールで不安な気持ちを送り続けてました。。。

どんなメールの内容でも丁寧に返信して下さり先生だけが頼りだったのを覚えています笑

途中で漢方も併用したいと相談したところ、先生が紹介して下さって、今でも通っています。(紹介して頂いた漢方医院もすごく丁寧でいい所です!)

治療開始から4ヶ月くらい経った頃に急に症状が良くなってきて、かゆみや乾燥が少しずつ少しずつゆっくりとひいていったと思います。

塗っていた薬の量やきつさも徐々に減っていき、11ヶ月くらい経った今ではびっくりするくらい肌の状態も良くなって薬もほとんど使用していません。

体の変化にも感激していますが、鍼に通い始めてから気持ちもだいぶ楽になり精神的な面でも大分助けてもらっています。

アトピーはだいぶ良くなったので、今はアトピー+婦人科系の改善の為まだまだ先生にお世話になるつもりです。

婦人科系の方も、ゆっくりではありますがちょっとずつ改善しているように思うのでくじけずまだまだ頑張って通おうと思います。

ここまで長い事通院できたのは、先生の丁寧さと真面目さと優しい対応のお陰です。本当にありがとうございます。これからも宜しくお願いします!!

I.I.様 女性 28歳 主婦・バイト

※お客様の感想であり、効果効能を保証するものではありません。

ここまで、自律神経失調症やメンタル症状についての、当院の考えについてお伝えしてきました。
では、当院の施術の流れを説明します。

当院の施術の流れ

このカウンセリングで、症状、その背景となるライフストーリーを伺います。

そこから、言葉遣いや口癖から、脳の誤作動につながる記憶・思考パターン・信じ込みなどを推定していきます。

これらを明確にして、誤作動記憶を修正すると、症状改善がよりスムーズになります。

漢方医学的に体を観察し、内臓と脳を結ぶ経絡の歪みを確認します。そして、自己回復力を引き出すツボを探します。

STEP1・2で得た情報から、体のバランスを取り戻すツボに1本、鍼をします。

<1本鍼の3つの特徴>

●ブサブサ刺さないので、体に余計な負担を与えません。

●鍼の作用を分散させず、一か所に集約させます。

●1本しか刺さないので、効いているか効いていないかが明確です。

この3つの特徴により、1回あたりの、あなたの治る力の効率が、最大限に高まります。そして、一晩寝たら、1日の疲れが回復しやすくなります。

吉祥堂の強み1

本当の鍼灸
免疫力の回復
を提供します

日本には2万件近く鍼灸院があると言われている中、このような本格的な漢方(東洋)医学理論に基づいて、免疫力を回復できる鍼灸院は全国でわずか2%しかありません。

 

免疫力は下がり過ぎても、上がり過ぎても、自律神経が乱れる要因になり得ます。

つまり、免疫力は丁度いい塩梅のバランスが必要です。

こういった理由で、「免疫力UP」ではなく、免疫力の回復を意識した鍼灸の施術を提供いたします。

当院が、自律神経失調症でお悩みの方に選ばれる理由

当院が自律神経失調症でお悩みの方に選ばれる理由は、次の5つのメリットです。

ご自身の体質を理解できるようになると、ネット・TV・雑誌などの情報に踊らされずに、自分の体にとって必要なことに安心して取り組めるようになります。

鍼の施術を続けることで、本来の疲労回復力を取り戻し、「朝スッキリ起きられるカラダ」が手に入ります。

カラダ本来の疲労回復力が向上して、徐々にお体が立ち直ってくると、自然に笑顔になっていきます。

体の疲れをこまめに取ることで、脳疲労による「勘違い」を防げるようになります。

疲労回復力があがっていくので、いつもスッキリした心と体に!だから、仕事・勉強など大事な場面で、あなた本来の能力を発揮して、成果を出しやすくなります。

院長 ごあいさつ

臨床20年以上
のべ7万人以上の施術実績

1本の鍼と言葉がけで、自己回復力のスイッチが入るサポートをします

ここで、改めて、ご挨拶と自己紹介をします。

【経歴】

川上 哲寛(かわかみ てっかん)

●早稲田大学人間科学部スポーツ科学科卒業

●神奈川衛生学園専門学校卒業

2002年 北辰会現会長の藤本蓮風先生の下で学ぶために、単身で東京から大阪に移住

2009年 大阪市北区の天満にて「漢方鍼灸 かわかみ吉祥堂」開院

2019年 院名を「漢方鍼灸院 大阪市てんま吉祥堂」に変更

現在、世界中が社会不安に陥っています。

不安や恐れは、自律神経を乱れさせます。


かつて、私自身、不安による過度のストレス状態に陥っているとき、しょっちゅう、喘息で苦しんでいました。

幸い、私は、鍼灸の師匠の治療や、漢方薬の師匠の処方のおかげで、喘息が起こらない体になりました。

 

私自身、鍼灸師として活動してきて、

体は天才、完璧だ!

という体験を何度も体験してきました。

そんな私だからこそ果たせる役割があります。

それは、1本の鍼と問いかけで

 

「天才性」を引き出し、
その人本来の姿を取り戻す

 

お手伝いすることです。

 

自律神経失調症、うつ症状、アレルギー症状、婦人科症状、いずれも症状の表現の仕方は違えども、治し方は、体の「治る力」を引き出すだけなので違いはありません。

これらの症状でお悩みの方、まずは一度、当院にご相談ください。

 

私にお任せいただければ、

あなたが症状改善の先の世界に歩めるよう、サポートします。

 

 漢方鍼灸院 大阪市てんま吉祥堂
 院長 川上 哲寛

医師からの推薦の声

私自身、内科医師でありながら、不規則な生活を続けていくうちに疲労で倒れたときがあり、西洋医学の治療によって体調がさらに悪化した経験があります。

そんな中、分子栄養学やキネシオロジーを通じて、自らの体調が良くなったことで、それらの探求をするようになりました。その探究の中で、心と体を変容させるメソッド(ブレイン・アップデート=BU)に行き着きました。


テッカンさんとは、BUで一緒に学んだ仲間です。 BUでは、受講生が各自の学びを共有することが奨励されているのですが、テッカンさんは、受講生の中で最も症例を投稿した数が多く、誰よりも熱心な印象を受けました。

 

その投稿内容から、その人その人に合わせた施術をしていく姿勢が伺い知れました。それは、本人が気づいていないような悩みや不安の真の要因を、潜在意識から上手に引き出されている様子が、投稿内容からもありありと伝わってきたからです。


テッカンさんのカウンセリングにおける、クライアントさんからの引き出す技術には目を見張るものがあります。

きっとどんな悩みや不安にも親身に寄り添いつつ、その人本来の輝きを取り戻させてくれるはずです。医師の私からも安心してお任せできる、BUのセラピスト兼鍼灸師です。1度、テッカンさんとお話しをしてみて下さい。

きっとこれまでの鍼灸やカウンセリングとは異なる結果が得られることでしょう。


篠原 岳さん/内科医師・医学博士

雑誌掲載

自律神経症状を始めとする難治性症状を根本的にととのえたい方のための応援キャンペーン

当院は、言葉と1本の鍼で、メンタルと自律神経の不調を同時に整える鍼灸院です。

そのため、お一人お一人の状態に合わせて、異なる形式のカウンセリングを行っています。

1つは、現在のお悩みの症状のことを中心にした、『症状カウンセリング』です。

もう1つは、『脳がととのうカウンセリング』です。

これらのカウンセリングについては、詳しくはコチラをご覧ください。

症状中心のカウンセリング

予め、こちらのページよりシートにご記入いただいた方は、カウンセリング時間を30分延長して対応します。

11月18日(月)~11月23日(土)

\本気で自律神経を整えたい方へ

先着7名⇒(11月18日現在)

1日1名様限定

11月23日までにご連絡ください。


※こちらのキャンペーンは、人数が埋まってしまっている場合がございます。ですので、お電話でのご予約の際、必ず初回キャンペーンを見た』とお伝えください。(初回のご予約は、確認事項がございますので、お電話でお願いします

※鍼灸の施術は、別途「年齢別の鍼灸料金が掛かります。

 

早く元気になって、

好きな所に出掛けるようになりたい方は、

今すぐのご予約を!

対象:下記の自律神経症状でお悩みの方

【代表的なメンタル系自律神経症状】
自律神経失調症、うつ病・パニック障害・適応障害などメンタル疾患、PMS・更年期など婦人科疾患、喘息・アトピーなどアレルギー症状

その他の症状は、お気軽にお問い合わせください。

<当日の流れ>
①ヒアリングシートへの記入(約30分)
お体の症状、生活状況、メンタル状況などのヒアリングシートにご記入していただきます。

 

②症状カウンセリングor脳がととのうカウンセリング(約60分or90分)
お悩みの症状についてご相談をお受けした後、改善策についてご提案いたします。

 

③体表情報の収集+鍼灸施術(約30分)

①②で収集した情報を踏まえ、不調のメカニズムを明確にしたうえで、鍼灸の施術をいたします。

あきらめないで!ステロイドを塗ってもよくならないアトピー

Iさん以外にも、アトピー症状のお悩みを持たれていた方々が、当院の漢方鍼灸で改善しました。

 

これから、実際に「アトピー性皮膚炎・蕁麻疹」を改善された方のお喜びの声をご紹介いたします。

不眠症・倦怠感・湿疹が改善しました!
脱ステによるアトピー症状の改善 薬から無事、卒業できました!
痒みで夜眠れないほどの蕁麻疹が改善しました!
毎日薬を服用するほどの、娘の蕁麻疹が次第に減っていきました

アトピー・蕁麻疹改善の症例報告

ステロイド剤との上手な付き合い方

現在の日本の医療では、アトピー性皮膚炎・蕁麻疹などの皮膚の炎症症状の処置をする際、ほとんどのケースで、ステロイド剤が処方されています。

当院のような鍼灸院において、ステロイド剤の使用の是非を、それを利用する患者さんに対して、直接指示する権限はありません。

 

とは言っても、実際に、皮膚の炎症症状を施術する機会があるので、ステロイド剤に関する知識は、ある一定程度必要です。

そこで、「ステロイド剤との上手な付き合い方」について、当院なりの見解を、次にご紹介いたします。

ステロイド剤のメリットとデメリット

アトピー性皮膚炎・蕁麻疹など皮膚の炎症性疾患で皮膚科を受診された方のほとんどは、おそらく、これまで何回かステロイド剤を処方されてきた経験があるでしょう。

ステロイド剤は、正式にはステロイド系抗炎症薬と言われ、主に抗炎症作用と免疫抑制作用などを期待して用いられます。

 

このステロイド剤の使用には、メリットとデメリットがあります。

そのメリット・デメリットについて、「抗炎症作用」「免疫抑制作用」「ステロイド剤を離脱する場合」、これら3つの観点から考察することで、「ステロイド剤との上手な付き合い方」の当院の見解を公表します。

どうすれば、アトピー体質を改善できるか?

漢方医学では、お一人お一人の皮膚の状況に合わせた施術を行います。

それには、まず、皮膚の乾燥・赤味・黒ずみ、湿疹の凹凸、痒みの出る時間帯、増悪・緩解要因などアトピー症状による皮膚の損傷状況を詳しく確認いたします。

 

それから、アトピー症状を生み出す要因を、内臓機能を中心に全身状況と総合したうえで漢方医学的にアトピー体質の分析を行います。

漢方鍼灸を行うことで、ステロイドを適宜使いながら、脱ステロイドによるリバウンドの影響を極力少なくしていくことが可能です。

最終的にステロイド剤に頼らなくとも平気な状態、つまりアトピー体質の改善を目指していきます。

それでは、漢方医学では、アトピーという皮膚の炎症症状を、どのような見解があるのか、次にご説明します。

アトピーとは、皮膚を舞台とする正気と邪気の仁義なき戦い

皮膚を舞台とする正気と邪気の仁義なき戦い

漢方医学では、アトピー性皮膚炎・蕁麻疹に限らず、皮膚の炎症症状を、「皮膚の生理機能=正気(味方)VS体内毒素=邪気(敵)」闘争の構図として捉えています。

この正邪闘争は、免疫反応に相当します。

カラダの中で闘争が行われている訳ですから、闘争に負けないためには、施術戦略として、

 

体内の味方と敵の戦力比較

 

が重要です。

 

この場合、味方は、体のエネルギーの総称である正気

敵は、体に対してダメージを与える邪気

に、それぞれ相当します。

 

味方の用兵が少なければ増やす、反対に、敵の用兵が多ければ駆逐する、

これらの施術戦術を、専門的に、前者を補法、後者を瀉法と表現します。

補法か瀉法、あるいは補瀉両用、漢方医学の戦術は、大きくいって、この3つだけです。

状況に応じて、適切に補法と瀉法を行うことで、この邪正闘争に打ち勝つようにもっていきます。
邪正闘争に打ち勝つといっても、ステロイド剤のように、炎症作用や免疫作用を抑制する訳ではありません。

体内毒素(病理産物)である邪気を、自然に体外に排泄できるようにもっていく、これが「邪正闘争」の目的、そして漢方医学における施術戦略になります。

それを現実化していくために、術者は次に説明することを前提にして、邪正闘争の状況を把握していきます。

内臓に支えられている皮膚の生理機能

主な皮膚の生理機能は、内と外を隔てる境界となるバリア機能です。

皮膚のバリア機能があるおかげで、気象条件・社会環境・人間関係など外部環境の変化に応じて、体の内部環境が一定に保てます。

このバリア機能のメインは、

 

汗腺の開閉による体表温度の調整

皮膚表面の緊張・弛緩の調整

皮膚の一定の潤い

 

の3つです。

この皮膚のバリア機能は、内臓、そして気血水のエネルギーの作用が必要です。

 

では、皮膚は内臓、そして人体のエネルギーにどのように支えられているのかを、次にみていきましょう。

皮膚と直接的に関わる内臓は、です。肺の状態が皮膚の質に大いに関わります。

汗腺の開閉に関わるのは、体表面を流れる防衛する気である衛気です。

衛気の流れを調整しているのが、泌尿器系統の腎膀胱です。

また、肺も皮膚を通じて衛気と関りがあります。

 

その衛気は、そもそも、消化器系統の脾胃によって生成されます。

そして、皮膚表面の緊張・弛緩は、(肝気)が関わります。

 

そして、皮下組織に潤いや栄養を与えるのが、毛細血管中のや、リンパ管中のです。

毛細血管中の血に熱を持てば、皮下組織を通じて、皮膚に炎症症状が現れやすくなります。

リンパ管中の水が少なくなれば、皮膚が乾燥しやすくなります。

 

上記記載のいずれの内臓の機能低下が落ちると、皮膚機能にも何らかの影響を及びやすくなります。

アトピー性皮膚炎・蕁麻疹などの皮膚疾患を施術する際、皮膚の状況をみながら、これらの臓腑機能との兼ね合いを検討することが重要です。

体内の邪気=毒素

体には、汗・大便・小便といった、老廃物の排泄経路があります。

何らかの要因で排泄経路に異常が生じることで、生理的な老廃物が排泄されずに残留した状況が長期化すると、次第に病理的な体内毒素に転化します。

 

この体内毒素をいかに解毒できるかが、アトピー性皮膚炎の治療におけるポイントです。

それには、予め、体内毒素が発生する要因を知っておくことが重要です。

 

以下に、その先天的要因・後天的要因を挙げます。

幼少期からのアトピー~先天的要因

先天的要因は乳幼児期からのアトピー性皮膚炎です。

先天的要因と言いますと、遺伝的素因が考えられます。

 

また、両親ともにアトピー性皮膚炎でなくても、お子様がアトピー性皮膚炎になる場合があります。

この場合、考えられる要因として妊娠時の母体状況の影響が考えられます。

 

ではどの様な状況になると、お子様がアトピー性皮膚炎になりやすくなるのでしょうか?

それは母親が妊娠時に大きなストレスを抱えていたり、脂っこいものや甘いものなどの食べ物の多く摂取することです。

長期に渡るストレスは内熱、飲食の不摂生は湿(湿熱)となって、身体に溜まります。

 

通常、胎児の成長のために母親から濃縮した栄養分が送られます。その栄養分の中に母体にとって何でもない熱と湿までも濃縮されると、胎児にとってその栄養分が毒(胎毒)に転化しやすくなります。

ましてや胎児は排泄によって自分自身で熱や湿をさばけないので、胎児の身体には熱・湿が溜まる一方です。

 

生後間もなくアトピー性皮膚炎を発症した胎児の多くは、こういった要因が考えられます。

大人のアトピー~後天的要因

乳幼児期には発症せず、学齢期あるいは成人してから発症するアトピー性皮膚炎です。これは遺伝的要因よりも、後天的要因が大きく関連する場合が考えられます。

①過大なストレス

大きなストレスが長期に渡ると、気が滞り熱化します。…A

そして「運動不足・便秘・汗をかきにくい」などにより、熱が体外へ発散されずにより内側にこもります。あるいは、睡眠不足によって熱が助長する条件が重なると、余計に痒みが生じてきます。…B

 

Aの流れで、火が身体の上部に位置する肺に影響が及ぶと、「肺⇒皮膚」に損傷が及びます。

この流れをチャートにしますと、

 

A.ストレス⇒肝うつ気滞⇒B.熱化⇒皮膚の炎症症状

 

という流れのアトピー症状になります。

 

②胃腸・消化器系統の問題

胃腸は、老廃物の排泄経路のうちの一つです。ここに異常をきたす要因は、飲食不摂生によるものと、胃腸やその他の消化器系統が弱い場合によるものに分かれます。

胃腸のトラブルは、皮下組織へ悪影響、そして次第に表面の皮膚へ損傷が及ぶことがあります。

 

○飲食の不摂生
食欲旺盛で、脂濃い食べ物、甘味類、お酒、肉類、スナック菓子などの多食は、胃腸に湿気と熱がこもりやすくなります。これを専門的に脾胃湿熱と言います。

脾胃は肌と密接な関係があるので、脾胃湿熱系によるアトピーは皮膚がジュクジュクする傾向にあります。また湿熱により体臭がきつくなります。

 

○消化器系統の弱り
消化器系統の一つである脾の臓は水分代謝(水湿の運化)と気血の生成(水穀の運化)に関与します。

脾が弱ると、湿気(内湿)が溜まる方向性と、気血を生成する働きが弱くなる(気虚・血虚)方向性が出てきます。

脾の臓の弱りにより内湿が水毒に転化することで、皮膚組織から皮下へ損傷が及びやすくなります。

③血液の滞り

血液の滞りを、専門的に「瘀血(おけつ)」と言います。この言葉は、もしかして、一般の方でもご存知の方がおられるかもしれませんね。

 

瘀血は色々な原因でなり得るのですが、主要なものとして、①のストレスの長期化が挙げられます。これを専門的には肝うつ気滞血瘀(けつお)といいます。

この場合、皮膚が黒ずみ鱗のようなものが出てくることがあります。これを専門的に「肌膚甲錯(きふこうさく)」と言います。

④長期化した内熱により陰分の損傷

or水のエネルギー不足

 

内熱が長びくと、それが身体の深いところに潜り込みます。漢方医学では気が流れている部位の深さを表すものさしとして、衛分・気分・営分・血分と表現します。

内熱が深いところに位置する営分・血分に潜り込むと、身体を潤す気(精血・陰液)が損傷を受けます。すると、身体は余計に熱をこもりやすくなり、皮膚も乾燥しやすくなります。

 

営血分に熱がこもると、深夜、発作的な痒みが出るのが特徴です。

 

精血の損傷が与える臓腑への影響として、肝腎の弱り、特に腎陰虚がアトピーに関与すると治りにくい面があります。

 

腎陰虚の虚火と肝うつ化火の実火、同じ火でも、虚実の違いがあり、両方あるとしても、主従を判別できなければなりません。

また、生まれつき肝腎のエネルギーが不足している場合もあり、このエネルギーが不足している場合は、身体の潤いが少なくなり、この場合も皮膚が乾燥しやすくなります。

以上のように、漢方医学では、皮膚と各内臓の関係性を踏まえて、アトピー性皮膚炎の原因を検討していきます。

そして、どの内臓に、エネルギーの過不足が生じて、症状発症に至ったのか、この個々に異なる病理分析を行っていきます。

確かな症状分析に基づいた鍼灸の施術であれば、ステロイド剤を適宜使いながらでも、脱ステロイドによるリバウンドの影響を極力少なくしていくことが可能です。

最終的にステロイド剤に頼らなくとも平気な状態、つまり

 

炎症体質の改善

 

を目指していきます。

まとめとIさんの施術の再分析

以上、代表的な「アトピー体質」として、幼少期からのアトピーと、大人のアトピーのメカニズムをご紹介しました。

実際の臨床は、このようにきっちり分けられず、虚実が入り組んでいます。

 

そこで、先ほどのIさんの症例を実例として、ご紹介します。

 

〇小学校入学後

家庭環境の経過と食事の経過から、

 

「①過大なストレス」+「②飲食の不摂生」

 

〇18歳の就職時

初めてのお仕事で、更に職場の人間関係から

 

「①過大なストレス」

 

〇26歳の妊娠中~流産後

妊娠中、自身のエネルギーを胎児に供給することで、腎陰の低下があったものと思われます。また、流産によるショックで、

 

④長期化した内熱により陰分の損傷

or水のエネルギー不足
+

①過大なストレス

 

によるアトピーでした。初診の時点で、④と①の、解決すべき優先度は、

 

④>①

 

でした。

こうして、改めて、患者さんの症例を整理することで、その方の体質の弱点を理解しやすくなります。

 

施術の成果は、いかに術者が患者さんの病態を正確に把握できるかに掛かっています。なぜなら、術者が把握している範囲でしか、施術成果が現れないからです。

実際、Iさんへの施術のときも、その通りでした。私が、方針が定まらないときは、Iさんは不安を感じていたのでしょう。

 

その一方で、私の方で、カルテを見直し、処置を改めて、その処置で間違いないと明確になったことで、Iさんの症状、そして精神状態も緩解に向かいました。

 

施術が緩解したことにより、よりIさんに、私の説明を納得して、聞いていただけるようになりました。

そのおかげで、Iさんも、ご自身のアトピー体質のメカニズムや、日常生活で気を付けるべきことを、ご理解されたことも、アトピーが緩解した要因の一つです。

 

このように、アトピー体質を克服するには、

 

自分の体質を理解し、
アトピーに繋がる生活習慣を避ける

 

これが、アトピー症状を根本的に克服する、一番の方法である、と考えております。

 

ここまでの当ページの内容が、あなたのアトピー体質が改善する、何かしらの参考になれば何よりです。

もし、上記の情報をご覧になられて、アトピーを克服されたい方は、是非、当院にご相談くださいませ。


あなたのアトピー体質を明らかにしたうえで、アトピー克服までの道のりを最短距離に進めるようにさせていただきます。

通いやすくて、便利!

初回の流れ

初診時の流れ

当院の鍼灸が向いている方・向いていない方

簡単に、当院の鍼灸が向いている方・向いていない方をまとめましたので、ご来院の参考になさってください。

こんな方は、当院の鍼灸が向いています

  • 症状を通じて、人生を見直し、本来の自分を取り戻したい
  • 症状のお悩みの程度が10段階中8以上と感じている方
  • 他の人とは違う、自分の症状の根本原因を知って、本気で症状改善に取り組みたい方
  • お薬に頼らず、自然治癒力で症状を改善したい方
  • やりたいことに挑戦し、本心から求める幸せを実現したい

こんな方は、当院の鍼灸は向いていません

  • 病気・症状の本質から目を背けたい方
  • 症状さえ無くなればいいという考えを持っている方
  • ご自身の体や人生に責任を持てない方
  • 1回や少ない回数で症状改善を希望される方
  • こちらの指示通り、来院されない方
  • 慰安・美容目的の鍼灸をご希望の方
  • 施術のやり方を指示する方

真剣に自律神経症状を改善したあなたへ

症状は、いわば、心と体、そして人生からのメッセージです。そこで、こんな想像をしてみてください。

 

今、このメッセージに耳を傾けることで、これからどんな未来が待っているでしょうか?

 

今、世界は、新型感染症によって、混迷の状態に陥っています。こんな時代だからこそ、ご自身の「生命力」を信じてください。

自律神経症状を良くするのは、今のあなたのご決断にかかっています。もし、数ある行動の選択肢の中から、当院を選んでいただけたら…

ふたたび明るく笑って過ごせるよう精一杯、サポートいたします。

 

では、ご縁を感じていただいた方からのご連絡を、お待ちしております。


漢方鍼灸院 大阪市てんま吉祥堂

院長 川上 哲寛

大丈夫!

あなたの「生命力」は天才です

ガマンしないでください。きっと、良くなりますよ!

スグに症状を良くしたければ…

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